世界の前に] 〜 耀 世界の前に] 水界 〜始まりの源 世界の前に] 〜 狭間 世界の前に] 〜 狭間 〜隠れた一時の瞬間 世界の前に] そら 〜奇跡の天界 世界の前に] 〜守護の亀裂 世界の前に] 〜 月

世界の前に] によせて 唄

 “水”の軌跡の有る世界で 
〜選択・三つの世界


使者が居る
真白きシシャ
世界は3つ
それはこの星の奇跡
水というものの姿の世界

穹(そら)と海と地上

どこに行こう
まずどこに行こう
そこで生まれる
そこで生まれるスペクトラムの中に

海はこの星のすべて
この世界の意味
揺れて 弾む
しずく
“水”
拾い大きなスペクトラムの中 ほんの一瞬
それに近い
狭いひとつの領域でのみ存在
わずかな太陽との差で消えるもの
それがイヴを生み出した
それがこの世界の奇跡
たくさんのきらきらが此処で生まれて
たくさんのきらきらが
残る二つへ旅立った
最初の源の世界

命という二重螺旋をつくり
イヴが生まれて進化する
その舞台の命の故郷
其処はどんな世界
其処は奇跡の世界
他の兄弟惑星が
消して持ち得なかったもの

流れに任せて漂う中で
最初の花がゆらゆら揺れて
きらきら光る気泡の卵
ゆれて生み出し
種を選び
きらきらは種をつかんで世界に流れていく
揺れる原始の華とその種子の光
その中で漂う

この世界は
始まりの世界
此処は始まりで終わる場所
きらきら光の揺れる中
“水”に包まれてやさしくゆれる
まだ傷が無い水底で
傷だらけの水を想う
此処は後どれくらい


ゆらゆらり と
外に出れば其処は地上
始まりの世界から次に来る場所
此処は3つが集う世界
他の元素にありえない
水だけが出来る
軌跡の3つの姿
それが“同時”にある世界
そして“種”は此処に多く
“枝葉”を
つけた

世界樹は
此処に“枝葉”を大きく“広げた”

一瞬の瞬間
些細なことで壊れる消える
過去と未来の狭間
その現実という一瞬の瞬間
それに似て同じに近い存在
こんなに小さい瞬間の世界が
水が変化する温度
そう呼ばれる領域が
奇跡のイヴを沢山育んだ

此処は小さく大きな世界
此処は狭間で
イヴの軌跡が広がる場所
そして
最も危うい存在の場所
天に光る月と耀
宇宙は軌道を描いて星が巡る
そうして此処では月と耀がめぐる
光と闇の世界
そうしてバランスの世界
月と耀
二つの光の中
安堵の光の中
きらきら抱かれて眠る中

油断したの
此処は崩壊と背中合わせ
気を許せばほら
世界は天を割る

宙は砕けて
かけらは きらきら
耀と月の光を照らし
簡単に砕けて消える世界
“此処”が“奇跡”だと
忘れた“一瞬”の瞬間に
砕けて失われる場所

どこがいい
さあ
どこが

此処が無ければ世界は
“奇跡”は
最初から“無かった”

他の星も有る場所
他の星は
“これ”ばかりの場所
水が細かな“気体”に溶ける場所
“そら”
雲の中
きらきら雪
きらきら雨粒
氷や雨の種が混じった
“水”が飛び回る世界
“そら”

穹(そら)は閉じて
星を包む
包んで“居た”
そうして空気を
命のために
“外(そと)”から護っていた
でもほら
地上の油断で
裂けてほころび
ほら
他の星が見える
見えてはいけないのに
見えてしまう
見えるところは
容赦ない焼き尽くす光と熱
星はきれいにきらきらと
光るのに
そこで「きらきら」は生きられない

其処から離れた少し下の穹(そら)
其処には翼の命があって
天の世界を行き来する
此処には国境なんか無い 
みんなつながって
どこの穹も
此処の穹も
手は穹を通じてつながっている
どんな手であっても
でも
裂けてしまう
あのままでは
あの
穹の上の上が
ほころびを大きくしていく
それが地上で起きるために
一瞬の瞬間の穹の砕ける時間
それが穹を切り裂いていく
それが切り裂いた穹は
“水”を消して
命を散らし
原始の水は
瞬間に“消える”
裂け目から

「太古の華」は
枯れて
「きらきら」は消える
もう生まれない
“華”が
死んでしまうから
“華”が
護った“樹”が枯れ “守護”をなくしてしまうから

穹の上の上
“水”の守護
“奇跡”の守護
その世界

きらきら
世界の前に
まず
3つを選ぼう
3つから選ぼう
そうして
其処に行くことが
まだ出来る
  幼き
“これから”

ために


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