すみれの花

*「アスペルガー症候群」について*


  広汎性発達障害の中で自閉症の特徴が強いけれど知的発達・言語の遅れをともなわない。 1944年オーストラリアの小児科医ハンス・アスペルガーが初めて記述したので 現在は同氏の名前からこう呼ばれています。人によって症状はちがい、見かけでは全く分からないため周囲に「生きにくさ」を理解してもらいにくい【脳障害】です。

Q 環境や生育暦によってなるものですか?

A  いいえ  
アスペルガーを含む自閉症は生まれもってのものです。  環境などによって自閉症になるものではありません。現在は脳の機能障害とする考え方が一般的です。ただ脳のどの部分かについての定説はありません。

Q 男性と女性どちらが多いのですか?

A  男性の方が多いです。

Q どんな症状があるのですか?

A 【コミュニケーションの障害】    
    相手の気持ちを察したり場の空気を読むのはかなり苦手です。
    「なんとなく○○する」「自然と感じられる」等の感覚が未発達とも言えます。
    だからアスペルガーの人と話をしてみると、風変わりで時に違和感を感じることもあるかも知れません。
    やたらルールに厳しい人や、理屈っぽい人、誤魔化したり嘘を付いたりするこ とが苦手なで言葉をそのままに
   受け取ってしまう事があります。
  【社会性の障害】     
    場の雰囲気をよむという事が苦手なので一見わがままだったり、マナーを守っていないよう感じられます。
  【想像力の障害】    
     「もし〜したら」といような仮定は苦手です。実際見えないもの、自分で確認(特に視覚的に)できない事は
   不安になります。

Q 症状は治るものなのですか?

A  いいえ。一生涯続くものです。でも本人の困りごとを周囲が理解し適切な対応をする事で穏やかな生活をする事ができます。周囲の理解が大切です。
                                                (2007年1月 さくら)


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