青空に雲 そして球体

空の下今も

「見上げることができなかった  
〜空の下で今も」 に寄せて


日が差しているね
空はきっと青いだろう
どこまでも続く空
その青は地球を包んで護るもの
何時どこにいても誰かとつながっている空
続く空はきらきらと光が降り注ぎ
見上げるものをつなげていく
あまりにきれい過ぎて
見上げることが出来ずに居る
つながることがこわくて
わたしは下を向いたまま
きれい過ぎてまぶしくて
見上げることの出来ない空
見上げることがこわかった
ずっとずっと泣いているわたしの心
何時から見上げることが
出来なくなってしまったの

空はきっと青くきらきらとしているだろう
出来るならこの手を振り仰いで
すべてとつながっていたい
でもそれが出来ない

空の下で今も
見上げることが出来ずに居る
この手を空に差し出して
空とつなぎたいと思いながら
そして思う
わたしでも
見上げることが出来るのだろうか
いつか見上げるときが
そうできるときがくるのかと

この世界に存在することは
空を見上げること
わたしにも
それが出来るだろうか
空よ空
わたしを許してくれるでしょうか
世界はわたしを
あなたを見上げるひとつとして
存在を

空の下
今も
まぶしくて見上げることが出来ない
空よ
見上げることが出来る日が
いつか来るでしょうか
いつか
きっと



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