見えなかった時間の理由  05/6/1


後数年
見えない描けない時間まで後数年
そして
偶然にも今の仕事が終わるのも
“長”が退官する後数年
祖母の事も
カノジョの最後の仕事も
後数年だろう
重なる偶然
その答え

数年後にはどうしようね
仕事どうしようね 何処に行こうね
その答えは “時間”の 答え
わからなかった問題 パズルが出来上がる
“今は出て行かせない”
“数年後 今以外の仕事は無理”
“仕事はできない 正社員という将来の安定は”
 “でも それでもやって行けるように”
“一人でやっていけるように“
“イマノウチニ カンガエナサイ“

クロ子とソト子のシゴトの終わる 数年後
描けない数年後
最初から何も見えなかった
そこまでは描くことが出来たのに
どうしてか
そこから先 それだけが
ずっと ずっと いつまでも

ワタシはここから降りて 舞台を降りて
何処に行くの
全ての“否定”を背負って
数年後は“否定”の果て
だからだったのかもしれない
だから
そういうことに導かれ
そういうみちを 進んできた
進んでいるの

どこへいくの どこへ
何処でもない
どこか

“住処”を載せた本
何を探す
唯 眺めるだけになった本
それに 見るたびに積み重ねていく
一つ目を追うごとに 虚しさが追加される
あきらめと苦しみ
ありえない居場所を思い知る空洞を入れ混ぜて

数年後
ヒトと関わる事が“うまく”やることが “できない”ものに
仕事は無いよ
数年後 何処に住むの
数年後 “いきば“はあるの
何も何も
見えない かけない
その先は 昔から
変わらずに 今もずっと
今も昔もおなじ時間
そこから先だけが

その答えを
聞いた瞬間
その答えも
解けなかったパズル
見つからなかったピース
そのピースが
繋がった瞬間

<日記>05年5月頃

いつまで続ければいいんだろう。いつまで続くんだろう。いつまで続けないといけないんだろう、仕事には関係なく、この週のリズムを。でも、答えが出た、後数年、その先はずっと見えなかった、描けなかった、現実そうなろうとしている。今の仕事は後数年。その先のこと。カノジョにいわれた、 ヒトと関われないあなたにどんな仕事でも休憩時間というわずかな時間でも関わる時間がある以上無理だと。カノジョはその場の気持ちでまるで別人のせりふを言う。そして、悪いほうを覚えていることが少なく、でも、いいほうを信じて動くと、突然に、悪いほうに意見が変化して食い違いと混乱を招くだけ。

そして、だからこそ、悲しみを創る、それを避けるため、この舞台を壊さないことで償うしか、無いから、だから・・・仕事が出来なくてもいいところを、家賃が払っていけるところを探して、そこで描くことがずっと無かったそれまでの“その先”、その時間までそこで、その時間まで進んでいくのだと・・・。
幼いころから感じていた時間の終わり。それは後数年先。その先がどうしても描けなかった。現実にそうなろうとしている、そういうわけだったんだね
何処かへ行かないといけない その何処かは 描くことが無く出来なかった 先の無い先。

【コメント】(琴)

   幼いころから、ある年齢より先は思い描けない、描きたくないのか、そこまでに決まっているのか ただわたしはそこまでにしたいという思いがどうしても会って、そうすることがみんな周りのためになるとしか感じなかったし、感じない。

  だから、言われる“数年後に如何するの”、これがひどくつらかった。
  “無理”なことだけがわかっているから、 だから・・・。
(2008年7月 記)


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