ケイヤク  05/5/29


ワタシはここで
生きる 死ぬ 区別のない日を送ろう
鎖 あなたはワタシから外れる事は無い
契約をした
19○年○月○日
カノジョは慌てていたんだね
だからそこに居てしまったわたしと契約をしてしまった
出てきてビックリ
カノジョは何を思ったろう
思いもかけず こんなもの
でも大丈夫 ほら
今やっと
理想のムスメと息子がそろった

間違いでした物でも
ケイヤクは破る事はできない
だからあなたはこれ以上荷物を背負わないように
契約違反だけはしないように勤めましょう
でももうムスメ役は終わったみたい
死んだのかな何も感じない
あなたに荷物をこれ以上背負わせてはいけない
それが
あなたとのケイヤク
破らないように
黒子は舞台を降ります
それとも最後まで動くことができる限り
黒子でピエロをする方が舞台の役に立つでしょうか

迷って偶然転がったわたし
そうだと思ってしまった彼女
ケイヤク相手を間違えたと気付いたときには遅かったね
コンナフウニシタノハワタシノセイナノ?
そう言って涙目で 何ができるかと
それは免罪符を欲しいためのシナリオ・・・?
そういいながらでさえ
絶対にそれだけは認めないと
何があっても と
“わたし”を否定し続けた

見つかった娘
新しいムスメは“わたし”と正反対で“私”と似ている
そしてよく似ている
わたしは反面教師
わたしはカノジョの望んだあのこと同じ
あの子のことを話すカノジョの笑顔
そうなれた分カノジョの役に立てたのかな
もう最近はアパートの本の事何も言わなくなったね

あなたの求めに一番近かったのはソト子とクロコ
だからずっとソト子とクロコで居る時間が長かった
あなたの前に居たのはずっと
あの日から
オネガイダカラのあの日から
生れて育っていったソト子でした
舞台裏で走り回るクロコでした

でもソト子は疲れてきてしまった
クロコももう時間
そして2004年10月を堺に
かつてのあの日にとまった“わたし”が
ワタシがコントロールでき無い時に出てしまう

ケイヤク

荷物を背負わせてはいけない
鎖は誰
くさり ワタシの鎖 わたしの鎖 カノジョの鎖
ケイヤクと鎖
終わったとき
わたしは生と死のどちらを感じるのだろう

後数年
物心ついたときから
ある一定のときより先がずっと思い描けなかった
何も見えなかった
その描けない時間まで
後数年
その時が来たら
わたしはどちらを感じているだろう
生だろうか
死だろうか
どちらを
実感しているだろうか

“思い”が浅いほうがいい
どこか風が冷たいけれど
そのほうが
消えた後で
誰かに重いものを
残さずに済む
そう
そのほうがいい
そのほうが

わかっている
わかっているのに
なのに
なんだろう
どうか
願い

<日記>05年5月頃

オトウトと新しい娘、彼女の息子と娘。そして生れたこども。夢見た、夢の子供。そのお祝い会、食事会。ワタシにはどうしていかないといけないのかわからない、私がそこで食べる物すら無いのに。
家へ車で行く、帰りの運転手のために。わけがわからなくて、もう薬で逃げた、眠った、そうするしかなかった、大切な、楽しい”場”を壊さぬように…彼女に後で、誤っておくようにと、当然言われた。みんなの笑い声しか知らない、楽しそうに何か食べていた事しかしらない、唯、飲酒運転を避けるための必要な運転手役しか、知らない。黒子

【コメント】(琴)

   家族に迎え入れた、彼女の“娘”になる人。その人はわたしよりも私と彼女に何かをつなげた。私よりも“娘”だった。
  意固地になって他人とふるまう義母を反面教師に、彼女は“娘”と、夢を見てほしい。
本当よりも、本当に親子になりたい、と、その言葉そのままに  わたしが叶えることができない夢をかなえた“本来の娘”に託して。
(2008年7月 記)


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