イヴの選択  05/7/11


はるかな昔
最初の“ひとつ”が
ありえない偶然の重なりで生れた
イヴ
寄生することで
そして宿者を乗り換え続けることで
そうし続けてどれだけの時間を超えてきたんだろう
どれだけたくさんの物を見てきたんだろう
そして
いろんな方法を作り出した
乗り換えの方法
いくつもの方法で
乗り誓え続ける
世代を超えて
時を越えて
どこまで行くのか
何を目指して
生まれた意味
探してなのか
生まれたことが
あなたにとっての
偶然の重なりでなく必然の重なりを超えての
あなたが生まれるための
“意味”だったのか

それぞれの中で何を見つめている
それぞれすごしたそのときの“世代”という宿の中で
寄生した者の核の中の変化を見ているの
核は その中のあなたを含んだDNAは
それを伝えていく者達は
はたして進化していくのか退化していくのか
どちらに向かっているといえるのか
それを見続けるイヴ
何を探している
何を選んでいる
分裂 融合 単為発生
その中で起こるさまざまな核の変化
いくつもの手段のそれぞれの中で
それぞれに継代して乗り換えながら
何を求めている
全ての生命体の中で
そして
その中にある
ただ継代されることなく最初から“死”のためだけに
“作られる”生命体
それだけのためのものたち
その中にでさえあなたは居る
終わるために居るその中で
そうさせるのは
核の中にあるもの 何か なのか
それともあなた自身の あなたか

ただ終わりの順番を 時間を待つだけのイヴたち
見つめるものは
なんだろう
なんのために
そこにも
あなたは居るのだろう
ドコへ向かう
どこへ行きたい
なにを
待っている


<日記>05年7月頃

怖い月曜日、何が起こっているか、予定がそのままかわからない日、そして、ソト子を連れて行く、どうしても、体が一番いうことを聞かない日。重苦しくて動かない、ソト子も、思うように動かない体、この頃ずっとそう、それでも無理やり動かして、疲れている、そして、先週の機械と人のトラブルの責任が重く残っている
こうしてこの先いつまで、どうして“続けて“行くのだろう 答えが、ほしい

【コメント】(琴)

   遺伝子という目に見えないものが、時間を先へと進んでいくために存在するというわたしたち、家族を作り、子孫を残して、遺伝子はそうして乗り換えてつないでいく。
  それをじっと見守って、いろんな要因、事象で変わる世界の流れ、命のいきつく先を静観し続けるイヴは、どういう未来を“賭け”に出ているのだろう。
  人はどこに向かって進んでいるの、それは、イヴが目指す方向なの、それとも…。
  生きることの答えが、この中にあるように感じて仕方が、ないのです。
(2008年7月 記)


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