もっとも残酷なコトバ 04/2/10


しね ごみ
こんなコトバより もっと傷つけるコトバ
それは日常当たり前に使われる
気づかずに とおり過ぎる
無責任で責任逃れのコトバ
誰もが気軽に使う
誰もが気軽に受け止める
気付かない
それに潜む恐ろしい意味
もっとも無責任なコトバ
最もひどいコトバ

無意識的にその意味を考えないのか
簡単に使う
必死で 何かをしているヒト
皆が当たり前にする事が出来ない人
それでも合わせようと悩んでいるヒト
そんなヒトに気軽に使われるコトバ
ほんの一言誰もが使う挨拶

“ガンバレ”

がんばろうとは違う これは全く反対のコトバ
必死になっているヒトに
まだたりないと言わんばかりに
もう休ませて欲しいほどに やすみたいと
それでも休めずにいるヒトに
もう力尽きてしまったヒトに

“ガンバレ”

それは見捨てるコトバ
私はカンケイない何もしないかかわりない
でも自分は何ともないからあなたも同じでしょう
裏にはそんな意味があるコトバ
ただ言うだけ
それだけで
辛そうなヒトを無視したと言う罪から逃れようとするためのコトバ
それで許される
私は元気付けた だからその後そのヒトが
どうなっても知らない
無視はしなかったから罪悪感は無い
そうやって
責任逃れをする
便利で残酷なコトバ
そして 
“私はちゃんと励ました声をかけた”
“それはそのヒトの力になったはず“
“無視はしなかっただから“
“ミゴロシニハシテイナイ・・・“

言われたヒトはどうなるの
今までを全て否定され
まだ足りないと
まだ 休む事も出来ないと
もうどれだけ必死でやっても もっとやれと言うのか
許しは無い
何処にもない
コトバ
コトバ
ガンバレ――追い詰める追い詰められる

行ったほうは感じない罪悪感
言われたほうが感じるゼツボウと
言われるほどに 必死になっても足りないとされたことへの
罪悪感とザゼツ感

ガンバレガンバレ
マダタリナイヨ

ガンバレガンバレ
モットデキルデショウ?

ガンバレガンバレ・・・
追い詰める
ガンバレ・・・
許しは無いと
意味をこめて・・・

聞きたかったコトバはほんの一言
ガンバッタネ
ずっと言われたかった
モウジュウブンダヨ
せめて最後に聞きたかった
モウイイヨ・・・

モウジュウブン
ヨクガンバッタ
モウイイヨ
モウイイカラネ・・・

きこえない 今までも
そしてこれからも
ココにいる事がなくなっても
朽ち果てても
どこまで行っても
この生を終えても
理想でしかない
聞こえないコトバ

<日記>4年2月頃

ヨテイガイノコト ワタシは何かいったのだろうか。ゴミを出した後の夜職場で大量のゴミ、 片付けた、今日ゴミの始末したばかりなのに、と、言ったような気がする。パートのヒトリが、 私のせいじゃないよ私はとっておけといわれたから始末しなかっただけだからね、そういって 、こっち見ないでよといわんばかりの顔。見ていない、別に誰かのせいにしていない、ただか たずけていただけ。それなのに、誤解、どうして・・・。かたずけるのは,ワタシ、一人でやる から、誤解しないで、いつも、一人でやってるから、なんとも思っていないから。あなたが流 しにおいておく、いつもたくさんの箱、何も言わずに洗うワタシ、何も言わずに使う皆、あなた 、薬品でも、容器でも・・・。

誤りの手紙書いた、でも、うまく言葉が出ない、誤解しないで、あのひとが、誤解したら、 皆にふれ回る、そうなったら、やっていけなくなる。あと少し、・・・そうだね。あと少しなんだ。 あと少し、平和に過ごしたかったけれど、所詮、無理なんだね。

【選んだ理由】(菫)

  “ガンバレ”の言葉。確かに何気なく使っています。「無視はしなかったから罪悪感はない  そうやって 責任逃れをする 便利で残酷なコトバ」そう言われると、自分の心にそんな気持ち はなかったか振り返って、ズキッとしたりします。何気なく使ってさりげなく自分の見たくない 気持ちを隠している言葉って、いろいろあるのかもしれません。


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