消えた時間   05/8/27


物心ついた頃
伯母が海外へ留学
見送りに行った
飛んで行く飛行機に手を振る
どうしたのか
その先の記憶
伯母は
いつ戻ったのだろう
迎えに行ったのだろう
何一つ出てこない
何処かへ行った時間
伯母が居たころの記憶
細切れになっている
繋がらない
何処へ消えたのか
きれいに
消えた時間
言われてはじめて消えた時間が有る事
わかった

わたしは 叔母が
海外に行く前は
よくしゃべり予測のつかない行動で
自分の世界ではしゃいでた
伯母が日本に戻って出会ったのは
知らない子供
わたしは
別人で
同じ子とは信じられない
無口な従順な子

そうだったって
戸惑った伯母
別人がそこに居た
あの子は何処へ行ったの

記憶がない
叔母の乗った飛行機を見送ったところで
消えている
帰っていた事
気がついたら
いた
わたしは
何も知らない
何処かへ行った
きえた
時間
おぼえているのは
オネガイダカラ・・・


<日記>05年8月頃

ヤミの中から・・・同じ、いい子…

【コメント】(琴)

   言葉が遅くて、話し出した時には止めどもなく話す…。
記憶が途切れ、そのあと、言葉のない、記憶のかすんだ数年間があります。
こうして、何かで、記憶は強く結びついたり、数年も消えたりと、アルバムはバラバラです。
お願いだから、それが、強くいつまでも…。
(2008年6月 記)


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