“道”と“未知”の方向  05/12/21


消費の時代
使い捨ての時代
壊れたら終り
“死んだ” 使えなくなった いらない 壊れた…ら終り
ただそれだけ
それでおわり
それだけのこと
ただ
それだけ

“代用”を
買ってくるだけ

いつもどこからか いつの時間もどこかで聞こえる声たちがある

昔はよかった
“昔は・・・”

繰り返しささやかれる
かつて そうささやかれた時間のことも
“よかった”
そういう“昔は・・・”
それに変わって
繰り返していく

いつの時代
いつの時間になっても
必ず誰かがどこかで口にする
どの時代になっても
繰り返されて
なくなる事のないヒトツノコトバ
昔は・・・昔は・・・繰り返して
時をすぎて
そのたびごとに
聞えるコトバ

進化 発達 発展 文明
高度になった
便利になった
“進んだ”技術
進み続ける
そのなかで
消える事のないヒトツノコトバ
“昔はよかった“
不思議な
呪文
不思議な
幻想
奇妙な
消えないささやき

便利で高度ないい時代
更に進め
前進 前進を・・・

ホントウに
進んでいるの
もしかしたら
前というものは

後ろに
あったら

前だと思っている方向は
違っていたら
何処へ行くんだろう
ほんとうは

“ムカシハヨカッタ”
いつになっても
無くなることのない
ひとつの呪文

ひとつの
幻想
ひとつの
未来
還るべき
未来という


よかった



<日記>05年12月頃

最悪の状態、というのかな、ソト子の仕事、データの最終段階を出すための解析コンピュータ、当日、管理者が休み、なのに、やった事も説明書も無い事を、やるように書いてある。誰か知っている人、部署が違っても、一人しか居なかった、だから、聴きにいった、「いい加減にしろ」、「感知しない、聞きたくない」
断られて、一人、実行、空気が入った、どうして良いかわからない、何とか終えて、起動ソフトの、ラン。もう、何もしたくない、疲れた。この日、一人、一緒に分析器に欠けたいものがあるから一緒にしたいという人がいた、事情をいったら、「今日は辞める、結果を見てから」。
非常事態に危険を犯さず、安全を確認・・・。
昔は、以前は、こんなことなかったのに最近は…ささやかれる声
昔はこんなことがあって、楽しかったね、良かったね…気がつくとあちこちで聞かれる言葉がここにもある

【コメント】(琴)

   今、どんなに悪い時代だと言って、昔はこうではなかったのに・・・そういう中で、数年過ぎたら、 不思議なことに、あの時は、昔はよかった…こういうささやきが、いつの時代も繰り返される
   昔って、いつだろう、良かったって、なにがだろう
   いつも比較する昔たち、それはいつも、かつては現在で、「悪い」と昔と比較されたもの。繰り返される昔って、どこまでさかのぼれば、本当に、良かった、そうなるのだろう
一瞬一瞬の現在が、実は最高の瞬間かもしれないのに 「昔」
(2008年7月 記)


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