当然のように望まれるものよりも――すべてのかたちが”大輪の華” 6/7/8
きらきらが
ひとつ
そこにはこの先のすべて
そのためにすべてを注ぐもの
産み落としたものが
その きらきらのために
残した
無償のもの
無償の
それが
そのこの芽を
守って育てて
無償の“あい”
オヤから
巡り遭わせた
出会って“選んだ”
“子” への
このひとなら
と
最初の2つ 大きく広がる やさしく包む
暖かい
与えるのみで求めはしない無償のもの
それを持つ唯一のもの
双葉・相葉・あい葉・愛葉
ともすれば手折ってしまうような
幼きものに
最大のもの
それに支えられて
伸びていく 伸びていく
その先に
何を望む
花を咲かせよう
大輪の
花を望む
花が咲くべきと
すべての芽が個体が
花をつけるとは限らないのにもかかわらず
大多数がそうであるからそうあるべきと
そのほうが受け入れられると
認められる
”よいもの”
でも
花は何のため
きらきら色の 実をつけるため
そしてそのために最高のものをもらおうと
花で競う
そのエネルギーは
きらきら を
輝けるものにするには
次に
伸ばすためには
十分なのかな
花はエネルギーを使うことはできても造ることはできないから
作ることは出来ず其処にすべてをそそぐから
次に“託す”ために
でも
その“次”はどうなるか
ただ
残すことだけ
それが精一杯出来ること
そのために選んだ姿
その多くが
“花”だっただけ
「花が咲かないね」
「きれいな花がないならいらないよ」
「つまらない」
「そこにあっても・・・」
「それよりも・・・」
ほんとうに
花が“咲かない”・・・?
そう思うの どうしてそうだと
花ではない“何か”にした意味
そうそれは
その分つぎの きらきらと
その芽をいっそう きらきら伸ばす
伸ばしていく芽は虹色の芽
次へとその 葉先に持つのは
ほかの誰より大きな きらきら
何色にもなる
虹色の
葉と
きらきら
花が“いらない”とは 言わない
でも花が“すべて”ではない
そうでしょう そのはずでしょう
花よりその葉が より多様に輝くものも
なんてたくさん 植物たちよ
花の分
ほらこんなにも
それに変わる虹色きらきら
伸ばそう
虹を
虹の芽を
花にはない
虹色の芽を
耀の光の中
自由に変わる
角度のわずかな変化で
どんな色にでも成れる
ほかの何にもまねできない
特別
花もいい
七色の芽もいい
元は同じ力
選んだものが違うだけ
好きなものを
選べばいい
愛葉の中で
虹色になればいい
“花”もきれい
でも
大きな虹色の
きらきら 実 葉
少ないから
多いから
そうじゃない
元は同じ
伸び方が違うだけ
色が違うだけ
輝くものを選んだものが
違うだけ
花畑にアクセント
虹色きらきら
それでひとつの空間になる
2つそろってひとつの世界
きらきらの
ひとつの世界
花を咲かせよう
虹の葉を伸ばそう
きらきら色の
次の実をつけよう
どんな形でも
それが
生涯ひとつの
セカイにひとつの
大輪の
華
無償の愛
芽を伸ばすためにすべてをささげる
双葉 愛葉
咲く
大輪の華
仕事のこと、たまりかねて電話、夜7時過ぎ、電話の向こうで、あせらないでくれ、後で送るから、困ったという感じのときの返事。後って、いつ。部屋の中ぐるぐる、パソコン、送受信クリック繰り返し、来ない、来ない、怖いよ、みいこ、みいこ抱いて、子供、寝なさい、ねたかな、メールは、時間は?仕事、雨がすごい、連れて行くのが寒いし大変。メールは、眠った、来た
時計は支度する時間
仕事、何とか、先生は、大丈夫みたいだった。でも、ほかのパートの人、またいつものが始まる。早く、研究じゃなくてもいい、こだわるから何もない、ここがなれているから甘えているだけ、今までできたんだからできるはず、やろうとすればできる、あなたがやるからこの研究室が成長しない、いつまでもこんなことしていないでちゃんと無効で仕事探してそっちにいったほうがおたがいのため・・・
否定文の土砂降り。雨もみんな土砂降り。6月はいつも晴れない
あれができるからできるはず、そんな法則ドウシテ決まるの、求人誌に載ってくる仕事はたくさんある、その中に私ができそうな環境と対人関係のものがとこにあるのだろう。これを選んでいるということかな、じゃあ、やっぱり一番たくさんある人とかかわることが仕事の店員、営業、接客、案内、ホール、・・・
次にあるのは工場作業員、わたしの姿かたちで、入れたとしても、日勤と夜勤の時間グルグルで、どこまで続くかな、でも、それしかないなら、もう、何でもいいや。働いて、仕事して、生活という日常という名の何より重い重労働の作業の繰り返しを続けて、その先に何があるのか何もわからないや。
火曜日は、水木のことで不安でのた打ち回ってパニックの一日、電車は時間に来なくて人が200%で個体間距離なし。それでもソト子は仕事こなした、そして帰りにまた向こうで仕事に就けと説得・・・電車なくなった
彼女にお世話になるしかなかった、何かにすがりたくて、今のカノジョならできるかもしれないと思った、でも、当たり前に無理で、穴が開いたみたいに私の中が寒くなっていくから、次の日も遅くなったらいいと、ありがたい言葉をかけてくれたけど、もっと穴が大きくなるだけだったから、遅くなって電車乗り遅れたけどちゃんとわたしの家に帰った。頼りたい何かは飲み込んで、クロ子はパソコンの先生を夜にやっただけで朝早くから食事の支度と片づけをして”家”は終了、 木曜日にソト子は仕事を何とか終えてわたしはみいこのところへもどる。