矛盾〜〜ただ壊したくなかった


「このごろ変わったね 」
「暗くなった 」
「避けているの」
「どうして 」

親しくなると
怖くなる
思い出す
わたしが知らないうちに
コトバと行動が“和”を乱す
“場”を壊す
いつもと変わらずいつもと同じにそばに居て
気がつくと空気が変わっていて
突然に来る
わたしは何をしたの
わたしは何を
わからないまま
ひとり
ただ壊れてしまったそれまでの“輪”と
失った
いつも居てくれた者たち
輪を作ることは時間が掛かる
それなのに粉々になるのは一瞬で
そして一度壊れたら
もう戻せない
戻らない
かけがえの無いものだった
ずっと続くと
そう信じたものでも

イツデモイイヨ
ほんとうに
手を伸べられて
うれしくてつかんでしまった
でもそれは
失いたくないと願いが強くなると
手は
重みに耐えられなくなって
折れてしまいそうになるばかり

壊してしまう
いつの間にか
壊してしまったものたちのように

物心がついた頃から
変わり者
何を考えているかわからない
突然ひらめきを見せたと思ったら
急にほかのことおなじ程度のことすら出来ない
わからない子
扱いにくい
話を聞いているの
一人で居たいんだね
グループに入れてもついてこない
きちんとなっていないとうるさいくせに自分の身は かまっていないの
輪を壊さないで
乱さないで
重なるコトバ

オネガイダカラ
イイコデイテネ・・・・


ばい菌
破壊者
疫病神

小さい子供は それでも声をかける
菌を分けてくださいな 遊び 感染ごっこ
大人になると
それすらなくて
居るのに居なくなる
思いがけず出くわすと
身を翻して避けて
走り去っていく
すれちがうと
さりげなく大きく距離をとって歩いていく

壊さないで乱さないで
問題を自覚・・・

壊してしまう
居るだけで
壊したくないのに
だから
いつも張り詰めて
小さくなって
壊していないか確認したくて聞いては怒られ繰り返し

「もっと気楽に
気にせずに
その場に応じて予定も行動もすればいいのに」
「すぐ深刻になって 」
「疲れるしまわりも・・・ 」

いわれるまでも無く
誰より一等私自身
そうしたいし そうなりたいと願っている
でも
どうしてもできなくて
どうしても

だからいつも
伸べられる手を
それを信じて
つかむことが
怖かった
また
壊してしまいそうで
その手がどんどん大事になるほど

いつも誰かの手がほしいのに
いつも一人で居なければ抑えられない
同時に起きる
正反対の心ばかり

でも
ひとつだけその共通点

“壊したくない”
大事だから
守りたいから
不幸にしたくないから
幸せになりたいというその幸せになってほしいから
わたしが手をつかんでいると
それを壊すことだけが
はっきりとしすぎて

いままでに
いまも
また壊して

もう壊したくなかった
もう巻き込んではいけないと
大事だからこそつかむことが出来ず
大事だから離れて
そして
そうする時そうすることで
傷つけてしまう
壊してしまう輪
傷つけたくないのに
ただ
壊したくなかった
守りたかった
それだけだった

だって
もらえる“手”は
必要とするものよりもはるかに少なくて
こちらよりも必死にそれを求めているほかの手が沢山
わたしがつかんで壊してしまったら
それをつかむはずだったもの達はどうなるのだろう
こんなばい菌で壊すものでも
くれるような貴重な手
壊したくない
どうか

そして
こわくて
逃げる
こわくて
手を離す
こわくて
伸べられる手をいつまでもつかむことが出来ずに居るだけ
そして遠く

その先にいつもおなじ言葉がささやかれる
和解してうまくやれば
先の心配も今の遠い距離も
苦労しなくて済むのに
人とうまくやれるのに

ある人はいう
しんぱいなんだよ
心配
どうして
せっかくしりあって
このさき
風の便りにでも
不幸な死に方をしたなんて
やっぱりお互い聞きたくないでしょう
それはそう
それでいい
でも
不幸な死に方なのかな

しあわせ
かもしれない
たとえばもしも
先に一人で逝くとして
たとえばカゾク“親“
「わたしが居なくなった後このこはどうなるんだろう」
残して先にいくだろう人たちの
不安の中で引き取っていく息

そうならないで
避けることが出来る
不安の中で終わることの苦しさと心残りはつらすぎる
心残して死ぬことに
したくない

一度つかんでしまった手
でもまだ遅くなければ
まだ離すことが出来れば
守ることが出来る 壊さないで済む
そのときは傷つけて傷ついても

出来ないばかりの中で
唯一できる方法
たとえ
屁理屈
自己中心的思考
そういわれても
悲しまれるよりは
嫌われたほうが
関わった人の後を引かずに済む

和解すれば
もっと人とうまく
上手に 付き合って時には頼って

ありがとう
でも
和解している
そういえないけれど
だって
今の状況が
わたしに出来る最大の和解だから

離れること
距離をとること
そうすることでしか
たくさんの輪と手を
わたしは護れなかったから
壊す前に
伸べてくれた手や輪の見る夢
間違えたわたし
間違いに
気づいて気づかないで目を瞑って
そうして壊してしまった過去の中の物達

だから
距離が必要
会うはずだった人たちにとって
迷い込んだわたしにとって
構成に入り込んで
歯車を狂わせるより
外に出て
距離を置いて
それで
和解できた

和解に見えなくても
和解
出来うる最大限の
和解の方法だった

責められても
心配をもらっても
どうしようもなく
ただ
ありがとうと
ごめんね
それしか
こたえられない

路を選ぶことが
出来ない
和解

近くなることが和解
遠くへ行くことが
和解なことも
ある

ごくまれに
そうだとしても
理解されなくても
それでいい
ただ

ごめんね
ごめんね
ありがとう
ほんとうに
ごめんね


<日記>07年09月ごろ

ひどく遠いところからずいぶんかかって此処にきたようだった
あの街でシゴト、12日間あの街
ひどく苦しくて切りたくなった、デモできない其処では
ソボに編み物、カノジョは忙しい、みんな、時間がない、みんな、手一杯だ、みんな・・・
空白、空白 断片だけが残る
如何してあの街で、まだ、通うことが出来ずに泊ってまでして、続けて、やめようとすると、何とか続けさせようと働くのだろう
今までは、抵抗しても、首になるばかりだった
どうしても、何が原因かが通じない
どうしても、職場に納得して理解してもらおうと動いていく
違う、そうじゃない、そうして、まだ苦しめるの
それは何の改善にもならない
それは、わたしがもっと苦しくなる時間を長くしていくだけ
それでも、
仕様は作られていた
せめてもの、違う訂正を、試みる 青い字がわたしが加えた
ひろ・・・シゴトは、連日勤務はきつかったです・・・でも人がほとんど居なかったから良かったけれど、同じパート、バイトの人はどうしても平日しっかり早朝から夜までずっと居るので・・・
本当に、感覚がおかしいです、記憶の・・・此処に着たら、なんだかなにか空間を超えたみたいで一時苦しくてまたカットに走るところまで行ったことを覚えているけれどその理由もその後の苦しかったこともなんだかよく思い出せない
こわいよ・・
足が外れたみたいになんだか感覚、つながっている実感がよく無くなって、記憶もおかしいし、昨日は一日無意味に動き回って、汗だくになってめり込みました
寂しいのか何なのか・・・ごめんなさい、またやっちゃった・・・・切りました、でもナイフが切れ味悪いのだったようで、切れないなあドウシテだ次はどうかなと繰り返したようで余計に浅いから回数多いみたいです・・・
仕事は完全にペース配分めちゃくちゃで、15,16,17,18,19,20,21、22,23で、24は帰るんだ、と、仕事場のある市に行く前に決めたつもりが・・・停めておかなければいけない作業をしてしまったために、24日にクローンを処理してDNAにしておくしかなくなって・・・よく事故をせずに此処に居るなあと
でも本当にあの街にいたのかなあと
この市の此処は本当なのかなあと
ごめんなさい、伝えること、本当に、むつかしいこと、実感。
24日、ふらふらになって、めまいと、足がつながってない感覚と、頭の芯がずっと引っ張られている感覚がひどいんだけど・・・
出張から帰ってきた教授と会ったので、
何で、其処で、わたしはへらへらと実験の今の段階を説明しまくって次に来る日を決めて挨拶して出てきてしまいました・・・
もうこれ以上ムツカシイからどうしようかと泣きたいぐらいひどかったはずなのに・・・ 何笑顔で仕事の話しだけしてるのか・・・
泣きたいのに、泣くことも、泣き方すらワカラナイのかな・・・情けなくて、本当に悲しいです
再就職、むつかしいことは、解っている、でも、誰もが、選ばなければいくらでもあるし何とでもなると口をそろえて言う
何が本当かわからなくなっちゃった
Wちゃんは痛切に知っているから止めてくれていたんだね
ありがとう
でも
わたしは如何しても”何とでもなる”しか見えないからそちらに行かないといけないようで でもそれが出来ないことも今までで少しは解って
だからどちらにも成れなくて
けっきょく路が壊れるしかなくなって
ファイル、確認しました、書いて、送ります。
今書けるだけ
取りあえず 気を悪くしないでください ごめんなさい・・・
そして、これは行ってしまうのだろう
最期まで、通じなかった もう止めたかった、停まりたかった、
もうあそこにあれ以上は・・・
そして、住民票の移動はしないと言うことも、理由をどうにも通じない
医療証が必要なことも消えていって
そしてなぜかこれだけが続いていく
如何して解らないの
わたしを生きるをさせようとしていると思っている
ちがうのに
これはわたしを殺していくの

でも、止められないだろう
もう、走り出してしまった

【コメント】(琴)

  この場所もどこまで持つの いつまで存在するか そんなに長くは無いだろう
 わたしがこうしている限り カノジョへの罪が増えていく
 離れることでカノジョの夢をかなえる人だけになっても
 わたしが荷物後と消え去らない限り償いと約束戒律は果たせない
 ここで最後
 もう 次に移動するだけの 必要な何か一つも出てこないから
 だから
 もうこれで
 旅はここで最後の場所
 許してください、ほかに償う方法を知らない、生まれたこと、どうか…もう終わりにしたいのです、壊し続けることを
(2010年08月頃記)


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